シャネル=ベージュ
わたしの中で、シャネルと言えばベージュが真っ先に思い浮かびます。
小学生の頃にココ・シャネルの伝記を読んで、彼女がベージュという色にとてもこだわりを持っていたという記述をよく覚えている。
東京には「BEIGE」という名前のシャネルのレストランもあるし、調べてみたら、フランスにはChanel Beigeと名のついたベージュもあるらしい。
Beige chanel (ベージュ・シャネル) の色見本 | フランスの色名 - color-sample.com
白よりも体温のようなあたたかみがあって、黒より柔らかくて、いつの世も愛される普遍的なエレガントさを持った色だと思います。
ベージュ大好き!
そんなシャネルのコレクションには「LES BEIGES」というラインがあって、毎年初夏にファンデーションをはじめ、メイクアップの限定品が発売されています。
夏らしくてヘルシーなメイクができるカラーバリエーションと大人っぽいリゾート感が素敵なコレクションで、レ ベージュの情報が回り出すと今年も夏が来たなぁ〜なんて思うわけです。
今年のレ ベージュのコレクションもどれも可愛くてオシャレだったんだけど、その中でわたしが心臓をブチ抜かれ、コイツを一生愛す卍卍卍と鼻息を荒くしてるのがこのアイシャドウパレット。
レ ベージュ パレットルガール ディープ です。
わたしのTwitterを見ている方にとっては耳タコ案件ですね。
サンククルールのヒートアップを買って夏はもう終わりかな〜なんて思っていた時に情報が回ってきて、しかも限定なんて言われたら…ねぇ…。(財布を開きながら)
カウンターに引き取りに行ってじっくり現物を見たんだけど、
やりやがったな。
というのが初見の感想です。
まずこのベージュと黒のパッケージが完全にズル。めっちゃ好きこの配色。
中身もこれがまぁ最高で…。
限定品、しかも夏のコレクションって大抵夏だから使いたくなるものが多いから夏が終わると存在をコロッと忘れるなんてことが多々起こるんですが、レ ベージュ ディープは毎日使える鉄板のメンバーに早速仲間入りしています。
↓スウォッチなど
ハァ〜最高。
特筆すべきは粉質のきめ細かさ、なめらかさ。
カウンターで触らせてもらった時のマットカラーのサラサラスルスルでふわふわな感触に号泣しそうになりました。(感受性が豊かすぎる)
リニューアル後のレキャトルオンブルもとても柔らかくて素晴らしい粉質だけど、これはさらに好みの質感。
1.マットだけどほんのり光沢を感じる薄いトープ。
2.シャネルにしては粒の大きなキラキラの黄み強めゴールド。多色ラメっぽい。
3.チラチラとラメが入った締め色のダークブラウン。赤みはなくてニュートラル。
4.1を濃くしたようなミディアムカラー、これも赤みはなくて影色という感じ。
5.2よりもラメは細かくて色は明るめのコッパーゴールド。
という構成です。
ベージュやブラウンは全て赤みがなく肌に自然に溶け込むのに塗った後の瞼にはガッツリ陰影ができていて、コンセプト通り大人のヘルシーな夏メイクができます。
そこにラメの大きさが異なる2つのキラキラのゴールドのアクセント。
このパレットを手にして初めてメイクをしてみた時、「地球に生まれてよかった」って思いましたね…。
わたしが大好きなのは1のトープなんですが、これをまず瞼全体に大きめのブラシでブチ塗ると「人種変わったんか???」ってくらいに瞼がグッと引っ込んで、平たい顔族の顔面にも彫りというものが爆誕します。
シャネルよ、この色だけでいいから単色で発売してくれないか…金ならあるんだ…。
…話が逸れましたが、それから3をキワに太めに引いて、4でぼかしながら二重幅まで広げていき、最後に2か5の好きな方のラメを瞼の中央にトッピングしたり、目頭に5を入れたりして終わりです。
メイクし終わった後の顔を見ると、めちゃくちゃ目が大きく見えて「ヤダ…リリーローズちゃんと間違えられたらどうしよう???」って毎回思います。(わたしは真剣です)
マットなブラウンアイシャドウといえばトムフォードのココアミラージュだけど、あっちは殺し屋になれるアイシャドウって感じで、デイリーメイクに使うには凄味が出過ぎちゃうんですよね。
顔面の圧が強くなるから夏のふざけたペラペラした洋服を着ると負けてしまうんですよ。
色味がわたしのスキントーンに100%マッチしてるわけではないというのも一因だとは思います…。
レ ベージュはカジュアルに使えてなおかつオシャレで上品なので、やはりベージュを作らせたらシャネルに並ぶ者は無しという感じ。
とにかく大好きなんです。
それだけが言いたくてブログを書き始めたんだけど、もうすでに使い切ってしまった時のことを考えて喪失感でいっぱいです。(猛暑で脳細胞が8億個くらい死んでる模様)
このアイシャドウに限らず、レ ベージュはベースメイクや他のポイントメイクもとても良いものが多いので、シャネルファンとして、ベージュを愛する者として、これからもこのコレクションは欠かさずチェックしていきたいと思います!
終わり方がわからなくなってきたのでおしまい!
多色パレットは楽しい
今年に入っていくつかアイシャドウパレットを買って、どれもお気に入りなんだけど、2018年ベストアイシャドウはすでに決まっています。
今年まだあと5ヶ月あるんだけどね。
再販で買われた方も多いでしょうし、Twitterでもマシュマロでブログを書いて欲しい!という声をいただいたので、今日は【NARS ウォンテッドアイシャドーパレット】についてだらだら書きます。
わたしはNARSを使うことが圧倒的に多いので、自然とこれまでアイシャドウに関しては単色を組み合わせたり、シングル+デュオという使い方が多くて、あとはベーシックな4色パレットばかり持ってました。
海外のYouTuberとかインスタの女の子たちがよく使ってるような、たくさんの色が詰め込まれてるパレットは見ていてとっても可愛いし夢があふれてるけど、「持て余しそうだな〜」とか「どう使っていいかわかんないな〜」と漠然としたイメージを持っていて、要は食わず嫌いだったわけです。
そんなわたしも去年NARSのローデッドアイシャドーパレットで初めて多色パレットというものを手にしたんだけど、めっちゃ便利やんこれということに気づき、次また何か出たら買うだろうなと思っていたところに発売されたのがウォンテッドパレットです。
ウォンテッドパレットはこんなやつ。
ローデッドよりもコンパクトで薄く、軽くなっています。
あと今までのNARSissistのパレットはミラーっぽいデザインで統一されてたけど、ウォンテッドのシリーズはこのモザイクがかった人の顔面の写真が使われてて、よりスタイリッシュ。
余談ですが、予約した際にNARSの担当さんが「今回パレットが薄くなってるんです!!」ということを何よりも先に大喜びで言われてたんだけど、視点がマニアックでとても良いと思いました。
中身はこんな感じ。
1枚目、さっき撮ったので使用感ありありですみません。
これ、情報解禁された当初からウォームトーン好きが5000億個買うやつだなと思っていたんですが、実物もやはり最高に可愛い。
左側半分が
ほんのり光沢のあるマットアイボリー(Biarritz*)
シルキーなピンクベージュ(Satisfacion)
ウォームトーンのマットベージュ(Shadow hill)
マットなミディアムブラウン(Seven heaven)
キラキラのクリアなグリッター(Shooting star)
シマーなチョコレートブラウン(Lala)
という感じで、これらがもう使いやすすぎて愛さずにはいられない。
右側半分は
パールが綺麗なピーチベージュ(Delirium)
ほんのりシマーが効いた渋いレッド(Temptress)
コッパーにレッドの偏光ラメ(Mendoza)
メタリックなベリーカラー(Wicked game)
カーキがかったアンティークブロンズのグリッター(Fallen star)
締め色のマットな黒に近いダークブラウン(coconut grove*)
と、鮮やかな色やラメが効いた一癖あるカラーたち。
(*がついた色は既存のシングルにあります。)
スウォッチは撮る気力がありませんでした。(爽やかな笑顔)(現在6時 in the morning)
このパレット、2色入った赤やキラキラのグリッターが目を惹くのでパッと見「派手」という印象を持つ人が多いのではないかと思うし、わたしもそうでした。
でも、いざ使ってみるとナチュラルメイクやベーシックなブラウンメイクから、ラメを乗せて華やかに見せたり、赤を効かせてイマドキな顔にもできるし、とにかく使い勝手の良さがエグい。
粉質もとてもスムースで柔らかくて伸ばしやすくぼかしやすく、ひと塗りでなめらかに発色してくれて、正直NARSのシングルやデュオは色によって粉質や発色にバラつきがあって、全てが最高とは言い切れなかっただけに感激しています。
グリッターカラーもしっとりしてラメ飛びせず、なおかつ瞼の上でキラッキラに主張する。
わたしは特に左側半分のベージュ〜ブラウンのカラーがものすごく好きで、他のアイシャドウを使う時も必ずこの中から1〜2色は使っています。
この写真からめちゃくちゃ使ってるのが見て取れるよね。
↓わかりやすいように番号を振りました。
5.6を混ぜて瞼全体に広めに塗るとグッと彫りが深く見えるし、1.2で最後に眉下をささっとぼかせば自然なグラデーション、あとはスティックアイシャドウを塗った後の押さえに最適。
毎日使うもの、ないとメイクができないものって、こういう派手さはないけど良い仕事するやつなんだよね結局は。
特に5.6はわたしのスキントーンにバッチリ合ってて、最初に瞼に塗るベースのアイシャドウはツヤツヤでパーリーなカラーより、こういうマットなベージュやブラウンの方が好きです。
あと10 Lalaが非常に素晴らしいブラウンで、寝坊して生きるか死ぬかの時は最悪シャドースティック塗ってこれをベタ塗りして、何かしらのベージュでぼかせば、朝は早起きしてヨガしてスムージー飲んでから丁寧にメイクしてますみたいなツラができます。
もう日々使いまくっててもはや穴があいてる。
これだけシングルにして発売してほしい。
わたしのよくやる塗り方は、
NARSのベルベットシャドースティック 8265(明るめのコッパーブラウン)を上下瞼にグリグリして指で全体に伸ばし、2をNARSのブレンディングブラシに少し取って押さえ、シャドースティックを塗った後のペタつきをサラッと整える。
5.6をNARSのアイシェイダーブラシで混ぜて瞼のくぼみを意識しながら塗る。(ブラシの先をくぼみに押し込むような感じ。)
12をNARSのスマッジブラシで目のキワにライン状に引く。
10をNARSのプレシジョンコントゥアーブラシに取り、12で引いたラインをぼかしつつ、二重幅を少し超えるくらいまで乗せてブレンド。
1.2をブレンディングブラシで混ぜて眉下の境目やエッジをぼかす。
最後に任意のグリッター(7 Mendozaの頻度高め)を指で黒目の上あたりにポンポンと乗せる。
こんな感じです。
下瞼はシャドースティックの後に5.6混ぜて塗り、10を重ねて終わり。
あまり下瞼にラメや明るい色を塗るのが好きじゃないので、ブラウンをゴリゴリに塗って目の下の余白を死に物狂いで消します。
最後に乗せるグリッターを変えれば違うメイクに見えるし、赤を使いたい時は下瞼に4と10を混ぜて塗ったり、二重幅にガッツリ塗ってから10を重ねたりしても可愛い。
今年のNARSのスプリングコレクションと共に発売だったのもあってか、同じコレクションのリキッドブラッシュ Hot tin roofやリップカバーのUnder arrest・Hell Gateあたりと合わせるとめちゃくちゃ可愛くって、春コレでメイクする度にフランソワに年貢を米俵100俵くらい納めたい気持ちになる。
とにかく今年の春は近年のNARSのコレクションの中で個人的に一番好きでした。
こんな感じでわたしのような多色パレット初心者でも、ウォンテッドは買って以来今も飽きずにほぼ毎日レベルで使っているパレットです。
しかもこれ12色で税込7992円なんですよ。
もうねバカなのかと。実質無料かと。
NARSの限定パレット類は既存の価格設定をフル無視してるので気に入れば絶対に買うべき。
今年は色々素晴らしいアイシャドウを買ったし、来たる秋コレ最前線に向けて財布と命を燃やす所存ですが、これがわたしの【2018年で最も買ってよかったアイシャドウパレット】です。
手に入れた方はどうか楽しいウォンテッドライフを送ってください。
NARSのズルいヤツ
口紅やリキッドリップってわたしの中では最も軽率に買ってしまいがちなコスメです。
長らくリキッドリップやグロスよりもマットでクリーミーでハイピグメントなタイプの口紅が好き(NARSのオーデイシャス然り)だったんだけど、去年くらいから色んな質感やフォーミュラのリキッドリップがどこのブランドからもたくさん出ていますよね。
グロスよりベタつかず落ちにくく、口紅並みに高発色だけど軽い質感のものが多いのが嬉しい。
バカみたいに暑いからあんまりこってりクリーミーな感じの気分じゃないというのもあってか、口紅よりも最近はそういったリキッドリップばかり使っています。
というわけで、7月20日に発売されたNARSのアレが破壊的に可愛くて大変だって話をします。
NARS
フルビニールリップラッカー
これね、わたしあまり日々唇にラメを乗せることがないもんだから、最初情報解禁された時は「こんなツヤツヤテカテカギラギラ無理怖いハイ解散」って感じだったんだけど、気づいたら予約開始日の朝、いそいそとNARSに電話していたんだよね…。(夏の恐怖体験その2)
この商品は全て限定で、わたしが買ったのは下記の2色です。
2436 ABRUZZO
2437 CAPE TOWN
…。
……。
………。
なんやこれは。
引き取りに行くまで実物見てなかったんだけど、あまりのギャラクシー具合に心拍数が5億くらいになりましたね。
とりあえず使い方を教わるがてら、ABRUZZOをタッチアップしてもらったんですが、液は厚みがあるけどベタつきは少なく、数時間経ってもNARSの他のリキッドリップと比べてかなり保湿されているなぁと思った。
落ちた後の唇がパリパリにならないし、ベースの色も残ってる。
あとアプリケーターが今回特殊な作りになっていて、モケモケの起毛面で塗るとツヤツヤが抑えられて馴染む仕上がりに、プラスチックのスパチュラみたいな面で塗るとたっぷり液が乗って売り文句通りのビニールみたいな質感になります。
これは結構使いやすい上に仕上がりも明確に違うのでとっても良いなと思った。
ABRUZZOは容器に入った状態だと結構キツめのパープルにゴールド〜グリーンの偏光パールって感じ。
アッこれTwitterのコスメ界隈が大好きそうなヤツじゃん。
実際に塗ってもらうとしっかりパープルなんだけど、偏光はそこまで激しくなくて思ったより使いやすいと感じたし、びっしり入ったキラッキラなピンクラメのおかげでパープルでも寒い日にプールから上がった後の人にならずにすみます。
(左:ABRUZZO,右:CAPE TOWN)
ダークカラーにメタリックなきらめきがもうめちゃくちゃオシャレなんですよねこれ。
目元をNARSのKuala Lumpurみたいなボルドーにしても当然合うだろうし、わたしがいつもしているブラウンやオレンジのアイメイクに合わせても可愛いし。
わたしの中でこういうリップってテンション上がって買ったものの使うのに勇気が要ったり、結局使わずじまいで観賞用で終わるパターンだったんですが、もう最近毎日塗っています。
そして2437 CAPE TOWNはメタリックなゴールドのベースにピンクのシマーです。
巷ではみんな大好きトムフォード先輩のアイカラー、スフィンクスのリップ版と言われていますが、確かに似てる。
あとはPat Mcgrathのmothership sublimeに入っているVR Nectarにも見た目が似てると思う。
元々アイシャドウでもゴールドやベージュにピンクシマーとか多色ラメみたいなやつが大好きなので、これはいわゆる性癖買いです。
他のリップの上に重ねて輝きを足したり、リップトッパー的な感じに使うんかな?と思ったんだけど、普通に塗ると意外とベースのゴールドがガツンと乗ります。
メタリックかつ、透け感がない感じなので唇の色がフルカバーされるし、輝きの効果でさらにヌーディーに見えるから、あまりこれ単体で似合う人は少ないような気がする。
海外のヘルシーな女子たちは大好きそうだよねこれ。
わたしはこれ単体で塗ったらめでたくパラパラに命懸けてるサイバーなギャルになりました。
でもね夏には向かないような濃い色のリップに薄く重ねたり、唇の山や中央にハイライト的な感じで乗せると大変可愛いんですよ。
残念ながら残念な着画ですが、ラメの輝きわかる?わかるよね??わかんないならもういい…帰る…!!(突然のメンヘラ)
てな感じで、どんだけ喋るんやコイツってドン引きされてるとは思いますが、これらが今一番わたしの中でアツいリップです。
こういうやつを普通に限定で出してくるNARSってほんとズルだよね。